【キキにとって魔法とは何か?】

世界中から愛されているジブリ作品⑤

スタジオジブリが誕生してからの4作品目が、こちら!!

今年の3月27日(金)にまた金曜ロードショーで放送されます♪

ノーカットでの放送!その名も『魔女の宅急便』!!!

 

私が大学時代の時に、卒論の題材に選んだのがこの作品でした☆

その時は、「キキにとっての自立はなにか」というテーマで書いていました。

今回は、魔法について考えてみましょう!

 

原作とアニメ映画で魔法の捉え方が違う!?

知っている方もいると思いますが、

魔女の宅急便には、原作があります。

作家は、角野栄子さん。全部で6巻あります!

 

実は、原作とアニメで「魔法」に関して

それぞれに捉え方が違うのです!!

 

作品の中で、「飛べなくなる」

「ジジの言葉が分からなくなる」

というシーンがあります。

 

キキが飛べなくなったのは「」が原因

原作では、キキが飛べなくなったのは、

「トンボに恋をしたから、キキの中に変化が起こった。」

と読み取れます。

魔女から人間に一歩近づいたから。

キキのお母さんであるコキリさんも

お父さんと恋に落ちて、魔法が1つ使えなくなっている。

 

その女性としての変化を受け止め、キキは成長して

魔法を取り戻し、ジジとも少し会話ができるようになる。

アニメでは「嫉妬」「成長」の現れ

宮崎駿さんは、キキにとっての飛ぶ力は

努力せず飛べた=「血で飛ぶと捉えている。

 

以下、駿さんが述べていたこと。

「血っていったい何ですか。親からもらったものでしょう。

自分が習得したものじゃないですよね。

才能っていうのは、みんなそうなんです。

無意識のうちに平気で使っていられる時期から、

意識的にその力を自分のものにする過程が必要なんですよ。」

 

そんなキキが飛べなくなったのは、

「飛行船」という存在に嫉妬したから

「飛ぶ」存在として、キキは唯一無二だったのが、

「飛行船」という存在により、価値が変わったことが原因。

キキにとって、自分についてを見直すきっかけになり、

誰によっても代替できない「かけがえのないもの」=自分

と言うことに気付いて、魔法を取り戻す。

キキが成長した瞬間である。

 

「魔法」とは「自分の型を持つ」こと

アニメのなかで、画家のウルスラがキキに

スランプに陥った時のことを話すシーンがあります。

 

「あたしさ、キキくらいのときに絵描きになろうって決めたの。

絵描くの楽しくてさ。寝るのがおしいくらいだったんだよ。

それがね、ある日全然描けなくなっちゃった。

描いても描いても気に入らないの。

それまでの絵が誰かのマネだってわかったんだよ。

どこかで見たことがあるってね。自分の絵を描かなきゃって……」

 

キキもウルスラも「かけがえないもの」をもつことで

成長していったと考えることができますね。

 

これを機に、是非原作やジブリに関する本を読んでみてください♪

また、見方を少し変えてアニメを見るのもいいですね☆