世界中から愛されているジブリ作品⑪
今回は、スタジオジブリが誕生してからの10作品目は、
「ホーホケキョ となりの山田くん」です!!
こちらの作品は、高畑勲監督の作品になります。
あらすじ
意外とこの作品を見たことない人は多いのではないでしょうか。
地上波も1回しか報道されたことがないレア作品です!!
知らない方も多いと思うので、あらすじをさらっと。
<あらすじ>
まつ子(母)、たかし(父)、のぼる(兄)、
のの子、まつ子の母・しげの5人家族の山田一家のお話。
日本のありふれた平和で庶民的な暮らしが描かれている。
結婚の話、野球、デパートで迷子、まつ子の風邪の話など、
山田家の人々が繰り広げるほのぼのとおかしくなる温かいエピソード満載!
漫画が原作!?
原作は、4コマ漫画で有名のいしいひさいちさん!
『ののちゃん』という作品がもとになっているそう。
朝日新聞の4コマ漫画に載っていたので、
知っている人も多いのではないでしょうか!?
実はこの作品、最初は『となりのやまだくん』で
主人公は兄の、のぼるだったが、妹の、のの子の方が人気が出たため、
題名と主人公を変更したそうです!
作品に込められているメッセージ
「もっと楽に生きててもいいんじゃないか」
というメッセージが山田家一家を通して、込められています。
この作品が公開される前のジブリ作品
『もののけ姫』のメッセージは、「生きろ」
『となりの山田くん』とは正反対のメッセージになっています!!
また、監督たち自身も正反対な性格です。
高畑勲監督:ファンタジー要素<シビアで現実的
宮崎駿監督:ファンタジー要素>シビアで現実的
高畑さんは、「厳しい現実から目をそらさない」と考えている一方で、
宮崎さんは「子供は現実からの逃げ場が必要である」と考えている。
今回の『となりの山田くん』は、そんな現実的な高畑さんが
「もっと楽に生きなよ」とやさしいメッセージが
込められているのもなかなかにレアですね!!
それぞれの作品にもより強く、
これらの考えが反映されているなぁと改めて実感しました。
となりの山田くんに影響を受けた作品
家族映画で有名な『リトル・ミス・サンシャイン』は
高畑勲監督のこの作品に影響を受け、できた作品だそうです!
この作品を手掛けたのは、マイケル・アートン氏。
家族愛に感銘を受け、今まで売れていない脚本家だったが
この作品を機に変化したのであった。
アカデミー賞で脚本賞と助演男優賞を獲得している。
また彼は、『トイ・ストーリー3』や
『スターウォーズ~フォースの覚醒』などの
有名作品の脚本家の一人でもある!