問題になりやすい特徴を覚えるべし!
古典文法、第3弾!!
助動詞は、問題になりやすい特徴がそれぞれあるので、
それを覚えて使い分けができるようになれば、
満点を取るのも夢じゃない☆
前回の投稿は、こちらから読むことができます。
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https://triangle-tis-school.com/sumiyoshi/2020/03/16/【古典文法マスター①】%ef%bd%9e活用動詞の種類%ef%bd%9e/
https://triangle-tis-school.com/sumiyoshi/2020/03/24/【古典文法マスター②】%ef%bd%9e助詞%ef%bd%9e/
助動詞「なり」の識別
①所在(体言に接続)
→体言なる体言(~にある~)
(例)家なる人(訳:家にいる人)
②断定(体言、連体形に接続)
→連体形/体言なり(~である)
(例)母なる人(訳:母である人)
③伝聞(終止形に接続※ラ変型は連体形に接続)
→・人から聞いた話を別の人に伝える
・うわさ ~らしい
・古い書物の引用 ~そうだ
(例)また聞けば侍従大納言の御女なくなり給へるなり
④推定(終止形に接続※ラ変型は連体形に接続)
→目に見えていない物を音によって推量する(~ようだ)
(例)人まつ虫の声すなり
⑤ラ行四段活用「成る」の連用形
→「~になる」「~となる」「~くなる」の形が多い
⑥形容動詞ナリ活用の語尾
「けり」の識別
・伝聞過去 ~た
・詠嘆となる条件 ~なぁ
→・和歌の最後の「けり」
・会話文中にあってあることにハッと気づいた表現
(例)「今夜が十五夜なりけり」
「たり・り」の識別
・存続 ~ている・~てある
→70%出題される。※降れり/る→存続
(例)色濃く咲きたる木
・完了 ~てしまった・~た
→(例)桜の木の枯れたりしかば
◎必ず完了する動詞
→歌を読む・死ぬ(死す)・生む・建立する
「つ・ぬ」の識別
・100% 強意(これ以外は完了)
→・てむ
・なむ
・つべし
・ぬべし
・100% 完了
→・てけり
・にけり
・てたり
・にたり
・てき
・にき
「ぬ」の識別
・打消「ず」の連体形→未然形に接続
・完了強意「ぬ」の終止形→連用形に接続
→(例)水ぞ流れぬ→打消
「し」の識別
・サ変「す」の連用形
・直接過去「き」の連体形
→連用形に接続(サ変・カ変は未然形に接続)
・強意の副助詞「し」
→体言・助詞に接続
「し」を()で括っても文の意味が通じる
(例)花を(し)見れば……。