能力を決める要素にはどんなものがあるか?
人間は、
●遺伝:生まれながらにして持っているもの
●共有環境:生まれてからの家族から受けた教育や価値観
●非共有環境:先生や友人関係など、外部から受ける刺激
の3つが
様々な能力へ影響を与えると言われています。
遺伝と環境どちらの影響をより受けるか?
項目によって異なるのですが、
それぞれ、遺伝・共有環境・非共有環境でどのくらいの割合の影響を受けるかというと、
●身体
遺伝90% 共有環境0% 非共有環境10%
●知能
遺伝50% 共有環境25% 非共有環境25%
●学業成績
遺伝65% 共有環境10% 非共有環境25%
●性格
遺伝45% 共有環境0% 非共有環境55%
●才能
□音楽・執筆・数学・スポーツ
遺伝85% 共有環境0% 非共有環境15%
□美術・チェス・記憶・知識
遺伝55% 共有環境0% 非共有環境45%
□外国語
遺伝50% 共有環境20% 非共有環境30%
●精神障害
□自閉症・ADHD
遺伝80% 共有環境0% 非共有環境20%
□統合失調症
遺伝80% 共有環境10% 非共有環境10%
□うつ病
遺伝40% 共有環境0% 非共有環境60%
●物質依存(喫煙・アルコールなど)
遺伝55% 共有環境25% 非共有環境20%
●問題行動
□反社会性
遺伝60% 共有環境20% 非共有環境20%
□不倫
遺伝30% 共有環境0% 非共有環境70%
□ギャンブル
遺伝50% 共有環境0% 非共有環境50%
●知能や学業成績は、すべて遺伝で決まるものではない
●身体的な特徴、病気の傾向、体質は、遺伝に起因する部分が多い
●感性・覚える力・性格は、遺伝の割合は少ない。
●問題行動は、人間関係など環境に起因する。
以上のような傾向があります。
左図のように、人間は
様々な組み合わせにより決められることから
遺伝がすべてを決めるものではないということがわかります。
遺伝の傾向をどう考えるか?
親を見たら、子はわかる?
子どもの遺伝子は、親からの遺伝であることは確かですが、
必ず、
親の能力=子の能力
となるわけではありません。
遺伝子のペアから、上の図のように選ばれるわけですので、
子どもの能力は、親より上回る場合もあれば、親より下回る場合ももちろんあります。
両親を足して2で割ったぐらいの子供が生まれる確率は高いですし、
親の能力が高い親同士の子供は、能力が高くなり、
親の能力が低い親同士の子供は、能力が低くなる傾向は確かにあるようです。
しかし、ここで言いたいこととしては、
1組の両親から様々な能力の子供が生まれるという点
そして
学力は、遺伝が65%、非共有環境が25%も占める点
を見ても、
すべての点において、
親から子が決まるというわけではなく、どのような環境に身をおくのか?
なども重要となります。
家庭環境はどれくらい影響を与えるのか?
スポーツ、勉強、習い事何においてもそうですが、
子どもに影響を与える要因は、
●共有環境(家族などの内的環境)
●非共有環境(学校、先生、友人といった外的環境)
を比べたときに、
非共有環境の方が、多くの時間を費やすことから、
あまり、家庭環境は影響を与えないとされています。
しかしながら、
入口の
●興味 ●関心 ●機会の創出 というスタートの部分での『差』は確かにあるようです。
更新中 笑
本読んでます笑