世界中から愛されているジブリ作品⑦
スタジオジブリが誕生してからの6作品目は、
飛行機好きな宮崎駿監督の作品!!
飛行機がたくさん登場し、
あの名言でおなじみの……『紅の豚』です!
<あらすじ>
舞台は、世界恐慌後のイタリア、アドリアーノ。
空賊狩りの賞金稼ぎを仕事にする主人公のポルコ。
敵対する空賊連合が恨みを晴らすために、
アメリカ人のカーチスを助っ人に雇う。
ミラノの道中に、カーチスに愛車ならぬ愛機を壊され、
修理しに昔馴染みのところへ。
そこで、飛行機の設計士である孫娘フィオに出会う。
ポルコという人物について
実は、「ポルコ」という名前は本名ではありません!!
皆さん、知っていましたか?
ポルコの本名は、「マルコ・パゴット」です。
元イタリア空軍のパイロットでした。
では、「ポルコ」とは何か?
「ポルコ・ロッソ」とは、空賊たちがつけたあだ名になります。
イタリア語で「赤い豚」。
ポルコのトレードカラーは、
愛機の色からもわかるように、赤色です。
なぜ、豚になったのか?
宮崎駿監督は、特に公言していません。
なので、憶測にはなってしまいますが…。
ポルコは第一次世界大戦で空軍パイロットとして、
多くの人を殺してきました。仲間も大勢亡くしています><
そして、ポルコ自身も生死を彷徨っていた時があります。
それが、飛行機がたくさん登場するあの名シーン。
このシーンをフィオに話している時、
ポルコは人間の顔に一瞬だけ戻ります。
しかし、またすぐに豚の姿になります。
ここから推測するに、
ポルコは、生死を彷徨い、生きることを選択され、
それと引き換えに人間ではなく、
豚の顔にされたのではないか。
豚は昔から、「醜いもの」として物語でも登場する。
紅の豚でも、「戦争」という醜いものがこれからも起きないためにも
戒めとして、ポルコの顔が豚になったのではないかと考えます。
お気に入りの名言集
紅の豚といえば、まさにこれですよね!!
「飛ばねぇ豚は、ただの豚だ」
かっこいいですよね~。
その他にもこの作品には名言がたくさんあります!
「徹夜はするな。睡眠不足はいい仕事の敵だ」
フィオを飛行機の設計士として認めたときのセリフです!!
「さらばアドリア海の自由と放埓の日々よ!」
放埓=勝手きままに振る舞うさま。だらしない生活を送ること。
アドリア海を住処にして、賞金稼ぎをしながら自由に暮らすポルコ。
一方で、仕事がない人はアメリカに出稼ぎに行くなどと
不景気な様子をこの言葉で表現しています。